限られた人生の時間をギターとどう過ごすか?

20年前にジストニアを発症。自分で治しました。死ぬまでギターを弾きたい、そんな思いをつづっています。

身体を守るために音を減らす、音を捨てる

前回の内容
クラシックギターは左足で決まる。足代は凶器。
と知った私は、
・ギターリフト
・三角椅子
を取り入れることになりました。

 

今回は

「身体を守るために音を減らす、音を捨てる」

について書きます。

 

これはどういうことかというと。

 

ギターをやる人なら「愛のロマンス」の曲に憧れると思うんです。

私もその一人でした。

 

下の楽譜は「愛のロマンス」

 

 

曲のはじめの方は、弦を抑えるところがほとんどなくて、わりとすんなり弾けるんですね。

 

ところが、赤印辺りから急に、弦を6本人差し指で抑える・・・。
ほとんどの人は、ここでつまづくんですね。

今、私はシニアです。
ジストニアという難病に20年近く、もっとかな、悩まされて。苦しみ、
今はほとんど改善しました。

 

今さら、弦6本を押さえてまで、ギターをやる必要がどこにあるのだろうか?

考えたのです。


そうそう、
洋服だってボタンがいっぱいついているより、
頭からスポッとかぶった方がラクだし。
スラックスもベルトよりゴムがラクだし、

高齢になるにつれて、ギターも重くなってきたわけです。
それに、老眼鏡を100円で買ってきて楽譜をのぞき込んで(笑)・・・。

これがいったいなんになるのか・・・・。

 

おしゃれをしてもどこへも出かけるところがない
誰に会うわけでもない・・・。

 

そんなような感情がギターに沸いてきたのですよ。

で、前置きが長くなりましたが、

音を減らす、音を捨てる

 

青丸の音だけ弾く。

単音のメロディだけでもきれいなんですよ。
ブツブツ音が切れるより。

私は演奏家でないのだから、
「愛のロマンス」も、全部の音を抑えなくても、
指のとどかないところはメロディの音でつなげていけばいい・・・

 

音のために身体を犠牲にするのをやめよう・・

楽譜たちにさようならしました

老眼鏡をかけて、楽譜をのぞき込んで・・・
これ以上、猫背になりたくない、
目に負担をかけたくない

だから、譜面台も処分しました。

今までだと、
この世に、クラシックギターしかないくらい他の楽器に目もいかなかった私が

世界中の音楽を朝から晩までききまくりました。

そして
「荒城の月」を楽器を変えて、パソコンのユーチューブで聞き比べました。

寝っ転がって、ときには寝てしまうことも。

ピアノ、バイオリン、トランペット、フルート、ウクレレ、ハープ、アコーデオン、シンセサイザー。。。

 

突然、なんだこれは!!

飛び起きて、パソコンの画面をみたら、
「尺八の荒城の月」だったのです。

 

音がうねるように、
空気から音が生まれているような・・・


メロディラインを一本だけ・・

ギターは弦を抑えて和音をつくる、
これが、身体に圧をかけているんだ、
もっと身体をラクにしよう・・・って。


苦しみのギターが
幸せな楽器に変わっていったのです。

にほんブログ村 音楽ブログへ

にほんブログ村 音楽ブログ クラシックギターへ
にほんブログ村 健康ブログ 腰痛・ギックリ腰へ

にほんブログ村 主婦日記ブログ 60代主婦へ

 

美しい音、やさしい音、いやしの音、波のような音・・・

さいごに、
「身体を守るために音を減らす、音を捨てる」について、
もう少し身体の図解で説明をして終わりにしたいと思います。

 

Amazon.co.jp: ギター支持具