クラシックギター歴30年。
今はシニア女性です。
ギターイップス・ジストニアのことがやっと、ここ数年、芸能人やスポーツマンのギターイップスが取り上げられるようになり、ネットでもたくさんの症例が知られるようになりました。
私のとき(10年前くらい)は、ほとんど出てきませんでした。
結構、間違った情報が氾濫しているようなので私の体験を書きます。
結論からいって、私は自分で治しました。
私はどんな症状だったかというと
- 私はどんな症状だったかというと
- からだが揺れる原因を探し求めて2年・・
- なぜ私がジストニアとわかったかと言うと
- ジストニアとわかってから
- 筋肉とアトピーの関係について
- 「ありがとう」「ごめんね」のキャップのフタ回し
立っていても、異様な身体の揺れが起こりました。
からだの内側の揺れをもう少し、わかりやすく説明すると、こんなかんじです。
からまったゴムをイメージしてみてください。
一か所を引っ張ると、ほかのところが引っ張られて、ピーンと跳ね返って、全体に伸びたり、縮んだり・・・。身体の内側は腸がくねくねと動いているような。異様な生き物がくねくねと動いているような。不気味な感覚。
からだが揺れる原因を探し求めて2年・・
からだが揺れる原因を探し求めて二年間。(発症してから二年後)。やっと、突き止めました。しかし、このとき、まだ、ギターイップス・ジストニアの病名は知りません。
「筋肉の疲労が病気の原因をつくる」の講座に参加しました。
先生はまず、職業はなんですか?と受講生たちにききました。
私の前の男性は、「血圧がいくら薬をのんでも何をやっても下がりません。パチンコ店の店員です」
先生は腕をみせてごらんといって男性の腕に触れました。
「重い玉を持っているから、この腕の筋肉がかたまって血流が悪いので、ここを柔らかく筋肉をほぐしてやると、血流もよくなるはずですと。
筋肉?
私もギターを弾くときの姿勢と筋肉が関係していました。今まで誰もいってくれなかった。筋肉のことばが私には新鮮でした。
ここで、私のことを紹介します。
私は元、クラシックのギターの講師をしていました。
「アルハンブラ宮殿の思い出」のトレモロ練習に夢中になっていました。ギターで酷使した右腕の肩甲骨と背骨付近の筋肉が原因だとはっきり自覚できました。原因がわかったときのうれしさ。今でも忘れません。
物理的に筋肉の緊張が原因だとはっきり確信がもてました。
しかし、このとき、まだ、ギターイップス・フォーカルジストニアだとわかっていませんでした。
以下はジストニアと書きます。私の症状はこれに近かったので。そのくらい、ジストニアというのは、本人もこれは何が原因なのかわからないし、ほとんどの医者たちも知りません。
もっと、早く、ジストニアだとわかっていたら・・・。
なぜ私がジストニアとわかったかと言うと
ギターの演奏の姿勢を見直おそうと思って、ギターの椅子や支持具や姿勢を調べていって、あるギターリストのサイトにたどり着きました。
といっても、発症してから15年後くらい。
(筋肉が原因だとわかったのは発症してから二年後。
その間、筋肉をゆるめるためのヨガやらいろんなことをやり、13年の歳月がたっていた。少しづづ改善されていった(筋肉をゆめると、身体のあちこちがほどけ始める。詳しことは後で。
ギターの姿勢や支持具を求めて、このサイトにたどり着いたのは偶然のできごとてした。
音楽家のジストニアは治るのか?【完治した体験談】 - カラダ♮
このブログはリニューアルされて見づらいくなっていました。
彼は自身のジストニアを克服した体験を書いていました。
これを読んで、ああ、私もジストニアだったとはじめて理解しました。こんなに大変な疾患だったのかと・・・。ジストニアは世間では知られていませんでした。
ジストニアは局所性ジストニアは音楽家に多く見られるが、一定期間内に指を繰り返し動かすことが原因と考えられる。(ウキィペディアより)局所ジストニア。
私は寝てもさめても、トレモロ、トレモロ、トレモロにとりつかれたように。
右指をくるくる回してトレモロの練習をしていたので、右の肩甲骨の下の筋肉が、背骨にのり巻き状に巻き付いていったのでしよう。巻き付いた筋肉がほかの筋肉と引っ張り合って、反発しあって、これが全身が揺れる原因でした。
私の身体は背骨を軸にした右巻きのノリ巻きだった!
右手の人差し指、中指、薬指をくるくる回しながら、身体が右側にねじれていく。ノリ巻き状といっても、かんぴょう巻きやきゅうり巻きのように一本でなく、全身の筋肉を巻き込んでいる。木の根っこが絡まっているあんな状態。
私の場合は全身が揺れるので「局所ジストニア」かわかりません。この不気味な動き、くねくね動いている震源地がわかったのはだいぶ後になってからです。
ジストニアとわかってから
とにかくジストニアとわかってから、専門の先生について学びました。
・アレクサンダーテクニック
・フエルデンクライフメソッド
・ 気功
身体のことを勉強していくと、筋肉のことがだんだんわかってくるようになりました。
これはギター演奏のフォームや指使いや音色にも関係していることがわかりました。
ジストニアと筋肉の関係でわかったことは
いろいろなジストニアがありますが、専門的なことは、別において。
私の経験から、現れる身体の部位が違う、
症状がいろいろですが、
楽器をやる人はほとんど共通しているのではないかと思います。
自分がいちばんよく使ってきた筋肉が、良きにつけ、悪しきにつけ、覚えたクセの結果だろうと思います。すべてのジストニアに当てはまらないかもしれませんが。
ジストニアに限らず、身体の筋肉は記憶していきます。
顔のシワも思考・表情の結果です。
からだ中の複雑な筋肉は良いクセも悪いクセもしっかり記憶しています。
歌も字もピアノも口や手や指だけでやっているわけではありません。全身の筋肉を動かしています。
街を歩いている人たちをみても
背骨の曲がったひと、腰の曲がったひと。肩が極端に傾いているひと、・・・、身体はいろいろな形をしています。重いカバンをいつも右肩に下げていたひとは、右肩が下がって全身が斜めになっています。
筋肉の話しがでたついでに、筋肉とアトピーの関係を書きます。
筋肉とアトピーの関係について
私は右首にアトピーが出て、ネックレスができませんでした。右首のアトピーは、長年、ギターで酷使した肩甲骨の筋肉の固まりが血流を悪くして、右の首にアトピーが現れる・・・。とわかっていました。
ところが、
なんと、アトピーと筋肉の関係が出てきました。
皮膚科医 山本綾子 アトピー発症機序理論(根治療法) 公式サイト
湿疹の形=筋肉の形だった!? 【アトピー発症機序理論7】
ジストニア④に書きました
ジストニアが改善されていくにつれて、首のアトピーも出なくなりました。
筋肉のことを学習していくほど、いろいろなことがわかってきました。
ジストニアは固まった筋肉をゆるめる、ことなんです。
ギターの練習で指をくるくる回していたそれが、全身の筋肉をあちこち不規則に絡めてしまいました。それを均等にゆるめるには、専門的な知識が必要だということがわかりました。
筋肉をゆるめていった結果、
力を入れないで、ギターの演奏がラクになりました。
ギターもピアノも楽器も、使い過ぎた筋肉をゆるめるです。
「脱力」です。
ギターも練習をすると弦をゆるめますよね。
あんなかんじで、身体をゆるめるです。
「ありがとう」「ごめんね」のキャップのフタ回し
酷使した筋肉をゆるめるための感謝のエクササイズです。
ゆっくり、キャップを右指先でつまんで「ありがとう」「ごめんね」とやさしく開ける、閉める。 これでおしまい。立って全身をゆるめる。
次は
左指でキャップをつまんで
「ごめんね」「ありがとう」とやさしく回して開ける、閉める。
これでおしまい。
立って全身をゆるめる。
むきにならないように、ゆっくり、ゆっくりです。
ヨレヨレのセーターの糸をていねいにのばしていく作業のようなものです。そのうち、筋肉の引っかかりを感じる部位がわかってきます。この引っかかりのところで床に仰向けになった休止。
筋肉の引っ張り合いがゆるんできます。ちいさな動作こそ、全身の筋肉をゆるめる最高のエクササイズです。自分の身体に「ありがとう」「ごめんね」のいたわりが大切です。
こうして、私はジストニアを克服して、憧れの美しいトレモロが弾けるようになりました。指の力も入れないで、トロトロトロトロ。さざ波がキラキラ光っているような音になってきました。
次回は